会報104号休刊のピンチ!!(会報編集の裏話


2018-2-21 Web編集:独法師

会報104号は2月20日、印刷業者への入稿が無事終了との報告を栗原さんから受けました。印刷料金は、30%早割り適用、500部、10万円。驚くほどの格安です。これは、文字データ、画像データ、レイアウトなどを自前で内作化して、印刷業者がそのまま、版の出力に使える状態にして入稿しているためです。先ずは予定通り3月中旬に皆さんの手に届くはずです。そこで、今回は会報が出来上がるまでの苦労話、裏話をお伝えいたします。

会報104号は主担当、つまり編集長の栗原美恵子さんのもとにスタートしました。歳が明けて、栗原さんからLSC-ALLに原稿依頼が発信されました。今号はテーマの指定はなく自由な内容での募集でした。 

ところが、原稿締め切りの予定が近づいても投稿数が少なく、関係者をやきもきさせていました。この時期、いつも書き手になっている人たちが、チェンマイや台湾などで避寒生活を送っています。時期が悪かった。仄聞するにチェンマイには90人ほどのLSCメンバーが大挙押し寄せていると聞きます。 

そのような事情で原稿が集まらず、104号は休刊にしようとの話もでました。それでも、廃刊の危機を何回か乗り越えてきた伝統ある会報を、なんとしても守ろうとの強い思いが、関係者に働きました。 

栗原さんを中心に、ライター探しが始まりました。チェンマイ滞在の才野さんも、動いてくれました。やがて、チェンマイから多くの応募が寄せられ、また、他の方々からの追加原稿を合わせて、なんとか予定のページを確保することができました。

こうして集まった原稿は、編集委員の手によって、文字サイズ、フォントが整えられ、適所に写真が配置され初稿となります。この初稿レイアウトは編集委員の腕の見せ所で、経験とセンスが要求されます。今回は栗原さんと山之内さんが初稿を担当、写真の整理は亀山さんが手がけてくれました。私は書き手と表紙写真(表裏)で微力ながらの補佐をしました。 

2月9日、港区生涯学習センター(ばるーん)で編集された初稿をもとに、校正会議が行われました。出席者は栗原、山之内、亀山、篠崎の4名。会議室はJR新橋駅の至近距離にありアクセスが極めて良く、今時こんな駅前の一等地が使える東京は、恵まれすぎています。

校正は誤字、脱字や漢字の誤変換などほか、慣用句の用法、熟語の使い方、地名や人名の誤りをチェックします。しかし、ライターの意思を尊重して、文章を添削修正する、いわゆる校閲は基本的には行いません。

 三人寄れば文殊の知恵といいます。校正においては一人よりは二人。複数人で行うのがベターです。そのため、私たちは、一つの文章を3人以上の目を通してチェックしています。人数が少ないと一人の負担が多くなり、ハードな作業を強いられます。

 後半になって川本さんが、助っ人に駆けつけてくれました。聞くところ、川本さんはアルコール依存症で昨年の暮れから、東京アルコール医療センター(成増更生病院)に入院しているとのことでした。今日は病院が義務付けている、断酒例会への出席です。これは患者同士が酒害体験を語り合ことで、本人の自覚と反省を促し、また、患者同士の連体感を醸成することを目的としているようです。会合はPM7時から行われるので、その合間を縫っての応援でした。

 校正が一段落し、発行のめどが立ったところで、近くの居酒屋で祝杯を上げました。川本さんは、ウーロン茶で乾杯です。酒を前にしても酒の誘惑を断ち切れていることで、治療効果は進んでいるようでした。3か月間の入院です。この体験談は会報に投稿することになっています。アル中予備軍には有益な情報になることでしょう。

ところで、編集や校正作業は目が命です。パソコンを長く見つめたり、原稿を凝視したりすることは目を酷使します。104号会報の発行は、栗原さんが、割付け分担、分冊の合冊、目次作り、表紙大容量ファイル受取り、印刷業者へWEB入稿などで大活躍しました。

しかし、若さを誇っていた美恵ちゃんとて、寄る年波には勝てず、加齢による白内障、加齢黄斑変性症が発症しているとのことでした。その赤く潤んだ目を見たとき「よく頑張ってくれました。ご苦労さまでした。」と自然に頭が下がりました。

加えて、原稿受付担当の古川さん、新会員に会報を発送する澤井さんの、地道な努力も忘れてはなりません。

 ともあれ、会報はLSCの貴重な財産です。しかし、一部の人の努力だけで会報を継続することには、限界があります。この財産はみんなで大切に守っていかなければなりません。そのためにも多くのスタッフが求められています。

会報部 篠崎 春彦